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nsn 正方形キャンバス作品

¥7,700 税込

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2025年12月3日 23:59 に販売終了しました

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nsn　正方形キャンバス作品
サイズ 150mm×150mm×3.5mm

やわらかなパステルカラーと、どこか90年代アニメを思わせるタッチで、うさぎや女の子、日常のささやかな感情を描き出しています。かわいらしさのなかに、少しのユーモアやせつなさがひそんでいて、眺めるたびに違う物語が立ち上がるような一枚です。

部屋のアクセントとしてはもちろん、デスクまわりや玄関など、ふと視界に入る場所に飾っていただくと、日々の気分をそっとととのえてくれます。イラストやキャラクター表現がお好きな方へのギフトにもおすすめです。

※作品の仕様・サイズ・用紙などは商品ごとに異なります。詳細は各商品ページの記載をご確認ください。

作家プロフィール

東京都出身。90年代アニメ風イラストとシンプルな線が特徴のうさぎのキャラクター「siroiusagichan」のイラストを主に制作。

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✔ギャラリー書評

「Japanese cuteとは何か？」

“かわいい”は、単なる感情の表現などではなく、
それはいつだって、戦後日本の文化的記憶と、自己表象のための戦略であり続けてきた、というように考えています。

かの岡本太郎が《明日の神話》で原爆後の人間の「生命力」を描いた時、草間彌生は水玉の中に「自己の消滅」という恐怖と救済を重ねました。

その後、内向する表現は少女マンガやアニメ文化を経由し、村上隆や奈良美智の手によって「Superflat」として世界へ拡張しています。

「Japanese cute」は、こうした表象の歴史を背景に、愛らしさと暴力性、匿名性と個性のせめぎ合いの中で進化してきた概念であると定義します。

今回の展示主宰のnsnによる作品は、この系譜の最新の層を示していると、ギャラリーとしても考えています。

モノクロームの網点とポップな線描は、70年代少女マンガの文法を踏襲しつつ、その背後に潜む「見る／見られる」という構造を静かに反転させています。それは、視線の暴力を脱構築し、「かわいさ」という記号そのものの再配置を試みる行為でもあります。

いま、われわれが「かわいい」と呼ぶものは、
どのような時代精神を映しているのか。
そして、それを語る言葉を、我々はまだ持ち得ているのか。

本展は、「Japanese cute」という問いを、
単なる審美の範疇ではなく、文化批評としての次元へと引き上げる試みでもあります。
　
最後に、感情は時間の彼方に消えゆくものだと常日頃自身に対してリマインドをしながらわたしは今日まで生きてきました。

入社や入学を果たした瞬間にはありありと身体中を巡っていたあの多幸感も、ゴールテープに指先が触れた時に伝わった満足感も、目の前にいるそのひとを何に変えても幸福にしたいと考えたはずの気持ちさえも。

刹那的なこの感情に楔をうつように、言語化するか、写真として残すか。人間であることを諦めないのなら、こうした作業から目を離してはいけないのです。あの時に確かにそこに存在した、熱をともなう感情という心の揺らぎを無に帰さない為にも。

こんなメッセージも、ギャラリーとしては本展示に込めています。ぜひご来場下さい。

nsn
東京都出身。90年代アニメ風イラストとシンプルな線が特徴のうさぎのキャラクター「siroiusagichan」のイラストを主に制作。